ミラノ・コルティナ五輪（2026年）を見据え、日本のショートトラック界では世代交代と戦力の底上げが同時に進んでいます。
本記事では、2025年時点で日本代表入り、そして五輪出場が現実的に視野に入る有力候補選手9名を、最新の所属情報と主要戦績をもとにまとめました。
宮田 将吾（みやた・しょうご）
生年月日：2003年1月27日
出身地：大阪府
所属：トヨタ自動車
五輪出場：2022年 北京五輪
（1000m 23位／1500m 27位／5000mリレー 8位）
主な戦績
- 2025 全日本ショートトラック距離別選手権
500m・1000m・1500m 優勝 - 2025 ワールドユニバーシティゲームズ（トリノ）
500m 銀メダル／5000mリレー 銀メダル - 2023 ワールドユニバーシティゲームズ
500m 金メダル
▶ 北京五輪を経験し、現在はトヨタ自動車所属のエース格。
全距離制覇の実績を持ち、ミラノでは個人・リレー両軸の中心候補。
吉永 一貴（よしなが・かずき）
生年月日：1999年7月31日
出身地：愛知県
所属：トヨタ自動車
五輪出場：2018年 平昌／2022年 北京
主な戦績
- 2018/19 ワールドカップ（カルガリー）1500m 優勝
- 2018/19 全日本ショートトラック選手権 総合優勝
- ワールドカップ・四大陸選手権でリレー複数回表彰台
▶ 日本随一の国際経験を誇るベテラン。
2025/26シーズンは怪我の影響で序盤戦を欠場しており、ミラノに向けてはコンディション回復と全日本での選考結果が鍵となる。
渡邊 啓太（わたなべ・けいた）
生年月日：1992年3月25日
出身地：埼玉県
所属：シバタ工業（SHIBATA）
五輪出場：2018年 平昌
主な戦績
- 2024/25 全日本ショートトラック選手権
1500m 優勝 - 2020/21 全日本ショートトラック選手権
総合優勝（2年連続） - 世界選手権・W杯で5000mリレー表彰台多数
▶ チーム最年長クラスの精神的支柱。
所属はシバタ工業で、リレー戦略に欠かせない存在。
岩佐 暖（いわさ・だん）
生年月日：1995年12月18日
出身地：神奈川県
所属：きらぼし銀行
主な戦績
- 2021/22 全日本ショートトラック選手権 総合優勝
- 2022/23 四大陸選手権
5000mリレー 2位 - 2025/26 日本代表選考競技会
1000m 2位
▶ 安定した成績を積み重ねる中堅実力者。
ミラノを競技人生の集大成と位置付ける。
中島 未莉（なかしま・みれい）
生年月日：2003年11月17日
出身地：岡山県
所属：トヨタ自動車
主な戦績
- 2025 全日本距離別選手権
500m 優勝／1500m 優勝 - 2024 全日本距離別選手権
500m・1000m・1500m 全種目優勝 - ワールドツアー 混合団体・女子リレー表彰台
▶ 日本女子の現エース候補。
全距離対応型で、個人・リレーともに戦術の中心。
金井 莉佳（かない・りか）
生年月日：2005年9月25日
出身地：埼玉県
所属：日本大学
主な戦績
- 2023/24 全日本ジュニア選手権
500m・1000m・1500m 優勝 - ジュニアワールドカップ
混合団体リレー 2位 - ワールドツアー
3000mリレー 表彰台
▶ ジュニア世代最強格の一人。
ミラノ以降を見据えた重要な戦力。
平井 亜実（ひらい・あみ）
生年月日：1997年8月2日
出身地：愛知県
所属：トヨタ自動車
主な戦績
- 2025 全日本距離別選手権
1000m 優勝 - 2023 全日本距離別選手権
1000m・1500m 優勝 - 2021 全日本距離別選手権
1000m・1500m 優勝
▶ 国内トップクラスの中距離安定感。
女子チームの計算できる存在。
渡邉 碧（わたなべ・あおい）
生年月日：1999年9月16日
出身地：東京都
所属：トヨタ自動車
主な戦績
- 2017 世界選手権
3000mリレー 3位 - 2018 世界ジュニア選手権
3000mリレー 2位 - 全日本距離別・四大陸選手権 上位常連
▶ 国際大会経験が豊富なリレー要員の核。
長森 遥南（ながもり・はるな）
生年月日：2002年4月25日
所属：関西学院大学
主な実績
- 国内主要大会 上位入賞
- 国際大会 銅メダル獲得経験あり
▶ 着実に力をつけている若手注目株。
まとめ
ミラノ五輪2026に向けた日本ショートトラックは、
- 経験豊富な男子中核
- 全距離対応の女子エース
- 将来性ある若手世代
がバランスよく揃っています。
今回紹介した9名はいずれも、
日本代表入り、そして五輪出場を現実的に狙える選手です。
今後の全日本選手権とワールドツアーの結果が、最終選考を大きく左右するでしょう。
