1996年の発売から今日まで、私たちのおやつタイムを彩り続けてきたブルボンの「プチ」シリーズ。ユニークで親しみやすいCMは、時代ごとに注目のタレントが出演してきたことでも知られています。本記事では、2025年現在までに出演してきたタレントたちを、CMの特徴や時代背景とともに紹介。誰もが一度は目にした「あのCM」の裏側を振り返りながら、“プチ”な幸せの歴史を紐解きます。
■ 時代とともに進化したブルボン「プチ」CMの魅力
◯ 1990年代後半〜2000年代前半:ポップで明るい「おやつCM」の時代
CMの初期は、当時の若者文化を牽引していた音楽シーンやバラエティのスターたちが登場。例えば、知念里奈さんやDA PUMPが出演したCMでは、ダンスや音楽とともにお菓子を楽しむスタイルが印象的でした。
その後はタレントとしての存在感を放っていたベッキーさんが登場。元気いっぱいの笑顔で、「プチ」シリーズの多彩な味わいをアピール。軽快で明るいイメージを確立しました。
◯ 2000年代前半〜中盤:新星タレントによる次世代CMへ
次に注目されたのは、フレッシュな魅力を持つタレントたち。石川紗都美さんや上野未来さんといった、10代〜20代の層に人気のある若手が起用され、親しみやすさを重視した演出が目立つようになります。
また、バラエティ界からはくりぃむしちゅーの上田晋也さんが登場。お菓子とユーモアの融合で視聴者の心を掴みました。
そして国民的人気アイドルグループ嵐が登場することで、商品自体の認知も一気に拡大。ファン層の幅も広がりました。
◯ 2000年代後半〜2010年代前半:スタイリッシュさと大人っぽさをプラス
この時期になると、出演者の選定に「洗練」や「おしゃれ」といったキーワードが加わってきます。
モデル出身で料理好きでも知られる速水もこみちさんは、スマートな印象と「スイーツ男子」的な魅力で話題に。また、三浦春馬さんや溝端淳平さんといったイケメン俳優たちが続けて出演し、CMに落ち着いた大人の雰囲気をもたらしました。
◯ 2010年代後半〜2020年代初期:演技派俳優&個性派タレントが次々登場
黒島結菜さんが登場した頃から、CMの世界観にも変化が見られます。より“日常感”や“親密さ”を演出する構成となり、見る人の共感を誘う内容に。
2019年には、実力派俳優の吉田鋼太郎さんと志田未来さんが共演。大人向けの「プチ」の楽しみ方を提案するCMとなり、世代を超えたブランドイメージが確立しました。
◯ 2020年代中盤〜:ユニーク路線でSNS映えも狙う!?
最新のCM戦略では、個性派・バラエティ枠の起用が目立っています。
たとえば2022年には、リアクション芸の代表格出川哲朗さんが登場。「サクッといこうぜ!」というテンポの良いコピーとともに、商品に込められた“気軽さ”を伝えました。
2023年にはZ世代から圧倒的な支持を集めるアーティストあのさんが登場。個性的な存在感とスタイリッシュな世界観で、新たなファン層の獲得に成功しました。
そして、2024年からは注目の若手女優畑芽育さんが出演中。2025年の現在も「プチ」のCMの顔として活躍しています。
■ 最新作の注目ポイント:「畑芽育×出川哲朗」の異色共演
2024年3月より放映中の「サクッと変化」篇は、異色のコンビによる共演が話題に。出川さんが「天使」「ギャル」「殿様」など7パターンのコスプレで七変化を披露し、畑芽育さんはおなじみの“プチクマ”に扮して登場。2人の掛け合いはユーモラスで、SNSでも「ほっこりする」「なんか癒される」と評判です。
可愛さとインパクトを兼ね備えたこのCMは、視聴者の記憶に残る“次世代プチCM”として好スタートを切りました。
■ まとめ:ブルボン「プチ」CMは、タレント史の縮図だった!
ブルボン「プチ」のCMに登場したタレントたちを振り返ると、その時々のカルチャーや流行が色濃く反映されていることに気づきます。
アイドル、俳優、芸人、個性派アーティストまで幅広いジャンルから起用されているこのCMは、単なる商品の宣伝にとどまらず、“時代の空気”を映し出すひとつのメディアでもありました。
2025年、畑芽育さんと出川哲朗さんという新旧の人気者による共演が注目される中、次にバトンを受け取るのは一体誰なのでしょうか?「プチ」シリーズのCMは、これからもおやつの時間をより楽しく、華やかにしてくれることでしょう。