次のオリンピック選手に最も近い存在?女子柔道界のホープ・中静侑里とは

2025年夏、女子柔道界で“次のオリンピック候補”として密かに注目を集めているのが、静岡県・常盤高校の中静侑里(なかしず・ゆうり)選手だ。インターハイ常連校から頭角を現し、全国の舞台で結果を残してきた中静選手は、柔道界が熱視線を送る存在。今回は、彼女の戦績・特徴・素顔に迫る。


高校柔道界の新星|中静侑里とは?

中静侑里選手は、静岡県内でも有数の柔道強豪校「常盤高校」に在籍する現役高校生。女子57kg級での出場が多く、インターハイや全国高校選手権において確実に結果を出しつつある選手だ。2024年度の静岡県予選では危なげない勝ち上がりを見せ、県内で敵なしとの声も上がる。

静岡県柔道連盟関係者によれば、「中静選手は技の精度が高く、特に内股と袖釣込腰に安定感がある。高校生とは思えない落ち着きがある」と語られており、精神的な成熟度の高さも魅力の一つ。


「次のオリンピック選手」と言われる3つの理由

① 全国大会での存在感

2023年・2024年のインターハイや全国高校選手権で上位進出を果たし、全国区の実力者として台頭。一本勝ちで勝ち進む姿勢が評価されている。

② 技の完成度と“柔道らしさ”

派手な技でなくとも、正統派の技術で勝負できるのが中静選手の持ち味。体格を活かした組み手、崩し、そして決定力のある一本勝ちは“国際ルール”にも適している。

③ SNSでは見せない謙虚な姿勢

現在SNSなどの個人発信は控えめだが、試合後には常に礼儀正しく、審判や相手選手に敬意を忘れない姿勢が印象的。周囲の指導者からの信頼も厚く、「指導者に選ばれやすいタイプ」とも言われる。


指導陣やライバル選手の声

地元指導者の話では、「高校2年時点で大学上位選手とも互角に戦えていた」「大学進学後は間違いなく国際大会にも出る」と太鼓判。
ライバル校の選手からも「組み負けることが多く、主導権を握られる。粘り強い柔道で疲れる」と対戦時の苦労が語られている。


今後の進路と展望

卒業後は日体大や東海大といった名門大学への進学が有力視されており、全日本ジュニア・ユース代表選出も現実的なステップに。2028年のロサンゼルス五輪、さらには2032年のブリスベン五輪を見据えた長期強化選手として育成される可能性もある。


まとめ|“静岡の逸材”から世界を狙う中静侑里の現在地

中静侑里選手は、静岡県内だけでなく全国の柔道関係者が注目する高校生柔道家だ。今はまだ静かに鍛錬を重ねる毎日かもしれないが、その実力と姿勢は“次のオリンピック選手”として十分なポテンシャルを秘めている。
全国大会や強化指定選手リストに名を連ねる日も、そう遠くないだろう。