島田麻央(しまだ まお、2008年10月30日生まれ)は、日本のフィギュアスケート選手(女子シングル)であり、ジュニア時代から世界を席巻する実力を持つ新星です。東京都小金井市出身で、現在は京都府を拠点に練習を行っています。身長151cm、所属は木下グループ、コーチは濱田美栄、村元小月、佐藤洸彬、振付はローリー・ニコルが担当しています。
幼少期と競技開始
麻央の名前は、母親が憧れる浅田真央選手にちなみ名付けられました。3歳下の妹がおり、5歳でムサシノFSクラブに入会、6歳から本格的に競技を開始しました。土日には自発的に午前4時に起きてリンクへ向かうほど熱心に練習に励み、バレエやピアノ、体操なども経験しています。小学4年生で全日本ノービス選手権Bクラス5位、5年生で同Bクラス優勝、6年生でノービスAクラス優勝を果たしました。特筆すべきは、ノービスA選手として全日本ジュニア選手権3位に入り、20年ぶりの快挙となったことです。また、小学6年生で4回転トウループに成功し、国内外で注目を集めました。
ジュニア時代の国際大会活躍
2022–2023年シーズンからジュニア国際大会に参戦。ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ2戦で3回転アクセルを成功させ2連勝し、ジュニアグランプリファイナルでも日本女子として13年ぶりの優勝を果たしました。2023年世界ジュニア選手権では、フリースケーティングで3回転アクセルと4回転トウループを同時成功させ、日本女子史上最年少優勝(14歳4か月)を達成しました。
その後も快進撃は続き、2023–2024年シーズンにジュニアグランプリファイナル2連覇、2024年江原道ユースオリンピック金メダル獲得、2024年世界ジュニア選手権2連覇、さらに2025年にはジュニアグランプリファイナルと世界ジュニア選手権で3連覇を達成しました。2025–2026年シーズンにはジュニアグランプリファイナル4連覇を達成し、男女通じて史上初の快挙を成し遂げています。
国内大会とシニア挑戦
国内大会でも高い成績を収めています。全日本ジュニア選手権では2023年に3連覇、2024年に4連覇、2025年には5連覇を達成しました。シニア全日本選手権では2022年と2023年に3位、2024年には2位と3シーズン連続で表彰台に上がっています。
技術と演技
島田麻央は3回転アクセルと4回転トウループを含む全6種類の3回転ジャンプを跳ぶことができ、日本女子として初めて1つのプログラム内でこれらの高難度ジャンプを同時成功させました。ジャンプ精度は非常に高く、2022–2023年シーズンには78回のジャンプ挑戦中、74回を完全成功させています。さらに、トウループ以外の4回転ジャンプにも挑戦意欲を示し、将来的なシニア大会での活躍も期待されています。
人物
憧れの選手は浅田真央で、「誰もが好きな癒される笑顔と挑戦し続ける姿、氷上での表現力が魅力」と語っています。学業は中京大学附属中京高等学校通信課程で継続し、練習と学業を両立しています。2020年から木下アカデミー、2024年からは木下グループに所属し、マネジメントは株式会社KSMが担当しています。
主な受賞・栄誉
- 2022年度JOCスポーツ賞 新人賞
- 2024年度JOCスポーツ賞 優秀賞
- 2024年ユース五輪競技大会優秀者表彰(文部科学省)
- 宇治市スポーツ賞栄誉賞(2025年)
- 第8回服部真二スポーツ賞Rising Star(2025年)
島田麻央は、技術・表現力・精神力すべてを兼ね備えた日本フィギュアスケート界の次世代スターです。今後のシニア大会での活躍が大いに期待されます。


