Kep1erのダンスは、速い曲でも“音の粒”を逃さない精密さと、隊列の密度で観客を引き込む。公式映像と一次情報から、その「実力派」たるゆえんを解きほぐす。
公式映像が示す「実力」の根拠
Mnet「STUDIO CHOOM」の“BE ORIGINAL『Giddy』”では、全員が同じ重心移動で拍裏までそろえ、体幹を使ったアイソレーションでニュアンスを合わせている。ノーカット気味のカメラでも乱れが出ないのは、個人技と集合力の両立あってこそだ。
さらに「Performance37『Shooting Star』」では、横一列→対角線→円陣とフォーメーションが数小節ごとに変化。移動量が多いのに呼吸が崩れないため、隊列の“線”が常に保たれている。
楽曲ごとの“体の使い分け”
デビュー期の「WA DA DA」はランニング・モーションなど大振りのポイント振付で勢いを出す一方、「Giddy」では肩・肘の細かな分解で可動域を見せる。近作「TIPI-TAP」はハイパーポップ寄りのテンポ感に合わせ、バウンスとフットワークの細分化で軽やかさを演出。曲調に応じて“体の当て方”を切り替える設計が、実力派の説得力を裏打ちしている。
9→7人体制でも崩れない密度
2024年の運営発表を経て、現在は7人編成。以降の作品でもセンター回しとサイドの厚みを再配分し、空白を感じさせない画作りを徹底している。実際、「TIPI-TAP」期のステージとMVは7人用に最適化された“隙のない”構図だ。
プロフィール
所属:WAKEONE/Klap。メンバーはYUJIN、XIAOTING、CHAEHYUN、DAYEON、HIKARU、HUENING BAHIYYIH、YOUNGEUN。公式ページのディスコグラフィには『FIRST IMPACT』から『Kep1going On』までの要作が並び、代表曲の公式映像も整理されています。
最新トピック
2025年8月19日、7th Mini Album『BUBBLE GUM』をリリース。タイトル曲はハウス寄りのEDMポップで、鋭いヒットと軽快なステップの両立を聴かせる。MVと配信の一次情報で日付と内容が確認できる。
前作『Kep1going On』(2024/6/3)は初の韓国フルで、リード曲「Shooting Star」の高速フォーメーションが話題に。パフォーマンス映像で“走っても乱れない”隊列美が見える。
まとめ
Kep1erが「ダンス実力派」と呼ばれる理由は、①拍裏まで統制されたミクロの同期、②楽曲ごとの身体運用の最適化、③編成変化後も保たれる隊列密度――の三点に集約される。公式が出す高解像度のパフォーマンス映像は、そのすべてを証拠として提示している。次章『BUBBLE GUM』期のステージで、さらに磨かれた“精密さ×躍動”を確認したい。